農作業記録

塩水選・芽出し・草刈り・耕運|田植えの準備を着々と進めています

5月に入り、全国各地で米作りがスタートしています。

ゴールデンウィークに田植えをする地域が多いようですが、当農園のある岡山県南部では、ゴールデンウィーク明けからようやく田植えの準備に取り掛かります。

麦と米を栽培する「二毛作」に取り組んでいる農家が多いことと、川の下流にあるため、他の地域に比べると米作りのスタートが遅いのです。

当農園でも、5月に入って田植えの準備を着々と進めています。




塩水選・種子消毒

まずは5月10日に、塩水選と種子消毒を行いました。

塩水選

塩水選とは、種もみを塩水に入れて「沈むもの」と「浮くもの」に分ける作業です。

中身の詰まった種もみが沈み、未熟な種もみが浮いてくることを利用して、発芽しやすい種もみだけを選び出します。

塩水選とは?目的・効果・やり方を農家がわかりやすく解説【種子消毒も紹介】
お米づくりの流れ|塩水選・手指消毒とは?目的や効果を農家がわかりやすく解説苗づくりの最初に行う塩水選と種子消毒について解説します。苗づくりの最初に行う塩水選と種子消毒について解説します。発芽や生育の向上、病虫害の予防のために重要な作業です。普段なかなか目にすることのない作業ですが、こうした準備があるからこそ、毎日の食卓においしいごはんが届いています。...

昨年自家採取した「にこまる」「アケボノ」の種もみを選別しました。

写真は浮いた種もみを取り除いている様子です。
この後、沈んだ種もみを取り出して、川水で塩分を洗い流します。

塩水選の間中、我が家のにゃんこが監督してくれました。
おかげで現場に緊張感が生まれていました(笑)

種子消毒

塩水選が終わったら、種子消毒を行います。
自家採取の種もみと購入した種もみを、写真のような消毒液に24時間浸け込みます。

使用した農薬はスミチオンとテクリードCフロアブルの2種類です。
それぞれの効果は以下の通りです。

薬剤 対象病害虫
スミチオン乳剤 シンガレセンチュウ(ホタルイモチ)
テクリードCフロアブル いもち病、ごま葉枯病、ばか苗病、もみ枯細菌病、苗立枯細菌病、褐条病、苗立枯病(リゾープス、トリコデルマ)

5月10日16時から5月11日16時の24時間、消毒液に浸し、芽出しの工程に移りました。




芽出し

手指消毒が終わったら、間髪入れず次の工程「芽出し」に移ります。

今までは種子消毒の後、一旦種もみを乾燥させてから水に浸けていました。

しかし、これだと1度入った発芽スイッチが眠ってしまい、生育にバラツキが出ると聞いたため、今年は種子消毒の後すぐに芽出しに移りました。

写真のように、種もみを水に浸けて、少しだけ発芽させます。

こうすることで、以下のメリットがあります。

  • 発芽のタイミングを揃える
  • 苗の生育を安定させる
  • その後の作業をスムーズにする

種もみを浸ける目安は、積算温度100度。
そのため、数日間は毎日水換えをする必要があります。
水換えを行う理由は、溶存酸素量の減少による種籾の窒息を防ぐためです。

しかし、今年は省力化のために、熱帯魚を飼育する際の酸素ポンプを導入してみました。

種もみを浸けてから、まずは3日間放置。
3日後に見てみると、ちょうど良い状態になっていました。

積算温度100度には達していませんが、これ以上発芽すると播種に影響が出るので、ここで水から取り出しました。

取り出した後は、種もみを日陰で感想させます。

写真の場所は、通常であればシャッターを下ろすのですが、今年から燕が巣を作って子育てを始めたので、糞対策にブルーシートを貼りました。

手前は午前中日差しが入るので、種もみを隠すようにシートを広げています。

播種までの間、この状態で置いておきます。

芽出しとは
お米づくりの流れ|芽出しとは?発芽をそろえる大切な工程を解説稲作における「芽出し」という作業について、目的や効果、具体的なやり方を解説します。米作りにおいて、芽出しは非常に重要な作業です。普段はあまり知ることのない、お米づくりの裏側をぜひ覗いてみてください。...

草刈り・耕運

5月17日は田んぼの準備を進めました。

午前中は田植えの時の作業スペース確保のため、草刈りをしました。

道路の両側を刈ること2時間。
この日は5月中旬なのに30度超えの真夏日で、途中フラッとくる場面もありました。

まだ暑さに身体が慣れていないようです。

父は苗代の準備。
今年から防草シートを貼って、雑草対策&作業性の向上を図るそうです。

近所の農家さんがやっているのを見て真似してみたとか。
どんな感じになるのか、ワクワクです。

私は草刈りの後、こちらの田んぼの耕運をしました。
広さは約50aで、作業時間は約4時間。

一面に生えていた雑草もご覧の通り。
トラクターによって、土の中にすき込まれました。

他の田んぼも順に耕運を進めていきます。




今後の予定

今後も田植えに向けて、着々と準備を進めていきます。

播種をして育苗管理、並行して耕運や田んぼに水を入れる準備、そして育苗、代かき、田植えと続きます。

働きながら進めるのはなかなかしんどいですが、それ以上に楽しみの方が大きいため、今年も暑さに負けずがんばります!