2025年もあと少し。
今年もあっという間でした。
2025年の藤本家は、祖父から父・私世代に完全にシフトチェンジした1年でした。
そんな1年を、この記事で振り返ろうと思います。
種まきから田植え、水管理、稲刈りまで、実際に田んぼで経験したことを中心にまとめました。
最後まで読んでいただけると幸いです。
2025年の稲作条件
2025年の我が家の稲作の栽培条件は以下の通りです。
- 地域:岡山県南部の平野部
- 作付面積:約3ha
- 品種:にこまる(約1ha)、アケボノ(約2ha)
- 兼業(父は土日休み、私は比較的自由に休みが取れる職場)
- 今年の天候の特徴:暑い!梅雨の雨が少ない!
これらに加え、今まで我が家では祖父がメインで作業をしてきましたが、年齢的な体の衰えで完全に作業ができなくなったため、今年から父・私の体制に完全にシフトチェンジしました。
作業スケジュール
2025年の我が家の作業スケジュールは以下の通りです。
- 4月:田起こし
- 5月:田起こし・塩水選・種まき
- 6月:代かき・田植え
- 7月:水管理・ヒエ取り
- 8月:水管理・ヒエ取り・中干し・防除
- 9月:水管理
- 10月:稲刈り・籾摺り・出荷
- 11月:稲刈り・籾摺り・出荷
- 12月:耕耘
これらに加え、各作業の準備・片づけ、田んぼ周辺の草刈り、機械のメンテナンスなど、さまざまな作業がありました。
種まき・育苗の振り返り
では、ここからは各作業を振り返っていきます。
まずは春の種まき、育苗から。
育苗は、米作りの成否を左右する、最も重要な作業です。
祖父は育苗が上手く、毎年丈夫で育ち具合が均一な苗を見事に作っていました。
父と私は一昨年から育苗作業を任されているのですが、一昨年は大失敗。
全体の1/3ほど、苗を購入しました。
さて、今年は。。。
昨年よりは良かったものの、にこまるの苗が所々発芽せず(主に写真の右側)。
芽出しの時点では良かったものの、田んぼ中でも均平が取れていなかった部分の苗は全くダメでした。
結果、にこまるの苗を70枚ほど購入。
これはにこまるの苗箱の6割程度の数値です。
また、無事に発芽した苗も、細く弱々しい感じでした。
これは、「硬化」という処理をしてないことが理由みたいです。
硬化とは、苗を丈夫に育てるために、少しずつ外気に慣らしていく作業のことです。
苗を覆うドームを、1日のうち数時間だけ開けて閉じるという作業を繰り返します。
分かっちゃいるけど、仕事しながらやるのは結構キツイ。
でも、もっと美味しいお米を作るには、硬化処理も時間作ってやらないといけませんね。
来年はチャレンジしてみようと思います!
一方、アケボノの苗は順調に育ちました。
アケボノという品種は育てやすい品種で、毎年私の心の支えになってくれます。
代かき・田植の振り返り
6月は田植え月間!
この期間は、以下のような1週間を過ごしていました。
- 月:仕事
- 火:代かき
- 水:代かき
- 木・金:仕事
- 土・日:田植え
繁忙期は休みがありません!
今年はトラクターのエアコンが故障していたので、暑い中、汗をダラダラかきながら代かきをする羽目になりました。
我が家のトラクターは車のように運転席が室内になっているので、エアコンがないと夏は大変です。
窓を開けてやりましたが、風の通りはそれほど良くなく、ひたすらに暑かったです。
また、今年は6月としても異例の暑さで、田植えの疲労度が例年より大きく感じました。
作業後、久しぶりに「体を動かせない」という限界状態になりました。
それでも、田植えは毎年格別な風景を見られる上に大きな達成感も味わえるので、私にとっては1年で最も好きなシーズンです。
今年は例年に比べ雑草が多かったのですが、機械等のトラブルはなく終えることができました。
ただ、この雑草たちは、後々牙を剥いてきました。
水管理・ヒエとの戦い
水管理は父がやりました。
出勤前・退勤後に田んぼを見回っていたそうです。
自動給水栓やタイマー式給水栓で管理しているとはいえ、やっぱり目で見て調整しないと気が済まないのが農家の性分。
「疲れ出ないかな?」と心配でしたが、なんとか頑張ってくれました。
一方、今年猛威をふるったのが水田雑草!
特に「ヒエ」が凄かった!!
稲にそっくりな雑草で、梅雨時期の少雨と暑さの影響で、今年は大量発生!
7月から8月にかけて、毎週のように田んぼに入って、ヒエ取りをしていました。
ヒエ取りは以下の理由で、非常に大変な作業でした。
- 夏なので暑い
- 稲に似ているため、同じ場所から生えていると間違えて稲まで刈り取ってしまう
- 背が高く重いため、5株ほど抜いたら田んぼの畔に置きにいかなければならない
- 稲が生えている&田んぼに水を入れているため、動きにくい
- 田んぼが広いうえに大量に生えている
朝の7時から田んぼに入り、11時を目途に一旦終了。
夕方16時頃から再開して、日没まで作業。
このような日が続きました。
40℃に迫る日もあり、背中がジリジリと焼ける感覚がして「このままだと焼け死ぬ!」と思って作業を中断した日もありました。
でも、ここで頑張っていたおかげで、稲刈りに影響が出ませんでした。
このヒエ取りに関しては、「よくやったぞ、自分!」と、自分を褒めたい気分です。
なお、地域の他の田んぼでは、ヒエなどの雑草が生い茂り、一部稲刈りができなかった田んぼが発生していました。
ヒエ取りをしていなかったら我が家も同様の事態になっていたと思うと、暑い中頑張っておいて良かったです。
稲刈り・籾摺りの振り返り
いよいよ大詰め、稲刈りと籾摺り!
今年は雨は少なかったのですが、逆に言えば「日照時間が長かった」ため、私が農業に関わり始めて一番の豊作でした。
稲刈りのときに、「今年多くないか?」と、肌で分かるレベルでした。
また、例年だと籾摺りを3~4回すれば我が家の米は全て出荷できるのですが、今年は6回もやりました。
ただ、なぜか稲刈りシーズンは雨が降る日が多く、思うように作業が進みませんでした。
1度雨が降ると、水が引くまで3日ほど待たないといけないのがもどかしいところ。
濡れた田んぼを無理矢理刈ると、コンバインに大きな負荷がかかるからなるべくやらない方が良いと、JAさんが教えてくれました。
新米(にこまる)は、今年も最高に美味しかったです。
購入してくれた方からも、好評をいただきました。
昨年からにこまるに変更したのですが、炊き立てはもちろん、冷めても美味しいですね。
ちなみに、稲刈りが始まったのは10月上旬で、終わったのは11月上旬。
この1か月は気温の変化が激しく、10月上旬は昼間でも30℃に迫る日が続出していましたが、10月下旬になると肌寒く感じる日が増えました。
そのため、作業着も夏から冬へ。
季節の変わり目を肌で感じた1ヶ月でした。
2025年の反省点
さて、以上のような感じで、2025年の稲作は無事に終了しました。
毎年の如く何かしらのトラブルはありましたが、無事に美味しいお米が採れて一安心です。
上手くいったこと
今年上手くいったことは以下の通りです。
- 夏の雑草(ヒエ)を抜いていたおかげで、稲刈りに悪影響がなかった
- 手作業の負担を減らせるコンバインの運転スキルを習得した
コンバインの運転スキルの向上は、自分の中で大きな発見でした。
今までは「祖父のやり方が絶対」と思っていましたが、YouTubeで他の農家の動画を見ていると、さまざまなやり方があることに気付けました。
習得したスキルは、コンバインの「123刈り」です。
「123刈りって何?」という方は、以下の動画をご覧ください(5分20秒あたりがわかりやすいです)。
外周を刈るときに、1列目を刈った後、2列目・3列目の順に斜め刈りし、旋回スペースを作る刈り方です。
この「123刈り」のおかげで、稲刈り前に行う端刈りの負担が大きく減少しました。
トラクターも同様の原理で運転することで、タイヤ痕を付けずに耕耘できるようになりました。
とはいえ、まだまだ精度は良くないので、来年さらにレベルアップさせたいと思います。
来年への課題
来年への課題は、育苗です。
2年続けて上手くいっていないので、来年こそは成功するように頑張りたいです。
改善点は以下の3点。
- 芽出しを均一にする
- 苗床の均平をとる
- 硬化処理を行う
本業が休みの日に行うことになりますが、時間の使い方を工夫して、なんとか硬化処理を行いたい!!
来年は育苗に全集中です。
まとめ|2025年の稲作を振り返って
2025年の稲作を振り返りました。
振り返ってみると、暑さと雑草(ヒエ)が印象的な1年でしたが、大きなトラブルなく終えられたと思います。
育苗は課題ですが、全体的にレベルアップしており、前向きに捉えて良いと感じています。
また、世代交代も無事に終えられたと思います。
祖父は「まだまだじゃのう」と思っているでしょうが、私としては「一通り経験して収穫できたから良し!」という感じです。
来年は今年の反省を活かしつつ、お米に関する勉強や、ホームページやSNSでの発信をより充実させていきたいと思います!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。


